『弄る(なぶる)5』私は鏡を見つめながら、豊麗な生乳に手を伸ばした。
ついに、私は美智子の乳房をむきだし、この手に捕獲したのだ。しっとりと、いくらか汗ばんだ乳房が、私の手の平に吸い付く。
「うううっ・・・」
美智子が喉を引き絞るようにして、恥辱にうめいた。
その声に逆に励まされるようにして、私は柔らかい乳房を揺するように揉みほぐした。
その一部始終が鏡に映し出されている。
だが、美智子にそれを阻止する術はない。
きつく目をつぶり、屈辱に耐えているだけだ。
目を開ければ、あらわになった乳房が見えてしまう。そればかりか、乳房を蹂躪(じゅうりん)する非道な手の動きも、同時に見なくてはならない。何よりも、それを目にすることで、必死で噛み殺しているあえぎ声を、ほとばしらせてしまうだろう自分を恐れているのかもしれない。
「さあ、目を開けて。鏡を見てごらん」
私の言葉にギクリとして、なおも堅く目を閉じる美智子は美しかった。
しかし、その苦悶に満ちた表情を、私はさらに美しくする術を心得ている。
淫らにとがり切った乳首を、きゅっと指先でつまんだ。
「ああっ!」
案の定、すぐさま美智子は身体を反応させた。
私は既に知っているのだ。
着衣ごしに触れていた乳首が、どれほどまでに敏感であるかを。
指をプルプルと淫らに微動させて、彼女の様子を見る。
すすり泣くような声を押し殺してはいるが、明らかに乳首から伝わった快感に美智子は悶えている。
「ほら、目を開けて! さあ、早く!」
私はいくらか語気を強めて、わざと乳房を乱暴に揉みしだいた。
「ううっ・・・」
美智子は強い語調に気圧されたのか、きつい愛撫に反応したのか、おそるおそる目を開けた。
鏡の中で男の手でなぶられ、卑猥に形をゆがめる乳房。
乳輪は充血したように丸く浮き立ち、硬くしこって物欲しげな乳首が、私の指の間からピョコンと顔をのぞかせている。
美智子はついに自らの身に科せられている仕打ちを、鏡で確認することになった。
「ああぁぁぁ・・・うそぉぉぉ・・・」
消え入りそうな鳴咽が美智子の口から漏れた。
それは、切なげなあえぎ声に他ならなかった。
「お、お願い、やめて・・・」
「やめて? 乳首はもっと欲しがっているじゃない」
私はたわわに実った果肉を下から支えるように持ちあげ、乳輪を上に向けた。
濃桃色の乳首が美智子の視線のすぐ先あった。
「うううぅぅぅ・・・」
「ほら、ちゃんと見て!」
ツンと勃起した状態を確認してみろと私は迫った。
美智子はうつむき、自らの羞恥の源を目にした瞬間「いやっ」と声をあげ、首を小刻みに振った。
「欲しがりな乳首だねえ。ふふふ・・・」
「そ、そんな・・・」
乳首をコリコリと指先で転がすように愛撫しながら、私は勝ち誇ったように、せせら笑った。
美智子の恥辱と官能が収まりきらぬうちに、私は次の行動を素早く起こした。肩口から顔を前に回りこませると、硬くとがった乳首に唇を押しつけたのだ。
ペロリ・・・
感じやすい美智子の突端に、舌を這わせた。
瞬間的に美智子はアゴをのけ反らせて、息を飲みこんだ。
痺れるような快感が身体を駆け抜けたことだろう。
「あああっ!」
乳輪に唾液の軌道を残しながら、ナメクジのように舌を這い回らせた。
滴るほどに唾液をまぶされた乳輪が、テラテラと妖しく輝いて、恥じらいの大輪を咲き誇らせる。
そして私は、乳輪の中心にピタリと照準を合わせる。
ネットリと、しつこいまでに乳首をねぶり尽くすためだ。
「あっ!」
私の舌が動く度に、美智子は断続的な声をあげる。
「あっ・・・あっ・・・あっ・・・」
それはもう明らかに、官能のあえぎでしかなかった。
唾液で濡れた乳輪が赤みを帯びて、さらに浮きあがってくる。乳首も硬い芯を通したかのように、とがり切ってしまっていた。
乳首を強く吸う。
容赦なく、痛みさえ感じるであろうほどに。
「あうっ!」
美智子は身体をのけ反らせて、すぐさま反応を示す。
乳首をねぶり、吸い上げながら、もう一方の乳肉を手荒にこねくり回した。
私の唾液が乳房の下へと流れ、ブラジャーの作る堰(せき)に染みこんでいく。
美智子はあまりの快感で身体の力が奪われ、抵抗できなくなっているのかもしれない。
抵抗したとしても、下半身にまで甘ったるい陶酔が広がっていくのを押しとどめることはできないだろう。
潤みはじめた女体の疼きに、流されてしまっているようだった。
「はああっ・・・あんっ、あああぁぁぁ・・・」
美智子の切ないまでの悶え声が、部屋に響き続けていた。
(『弄る(なぶる)』END、『凌辱』につづく)
※体験を基に描いていますが、一部フィクションが含まれています。
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こんばんは
もう、官能小説の様です。
覗いてはいけないお2人だけの秘密をこっそり覗かせていただき、私までドキドキ。