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妄想と欲望のはざまで16

『弄る(なぶる)1』

弄る001

熱気をはらんだ空気が膨張して、部屋をゆがませている。

そこにいるのは、二人の人間だった。
ひとりは、椅子に腰掛けた男。
もうひとりは、男の前に立ち、スカートの中を探られている女。
男は私、女は美智子という豊満な肉体をした人妻である。

後ろ手にからめとった肉体を、じわりじわりと凌辱することに私は夢中だった。
太腿をなで上げるたびに彼女が発する媚び濡れた声を耳にして、私は男の欲望をたぎらせていく。

「あっ! ああっ・・・」
切れ切れに響く美智子の声は、哀切な情感をこめて奏でられる弦楽器の旋律のようでもある。
だがしかし、その音色はどこか悦びにも似た艶を帯びてしまっていた。

弄る1_1

内股をまさぐっていた両手を一旦引き抜いてから、両脚の裏側へと回す。それから、太腿を引き寄せるた。座っている私の膝の間に、美智子の身体をはさみこむためだ。

太腿の裏側で手を上下に動かしながら、屈辱に耐えている彼女の顔をジッと見つめた。
上体を強張らせ、アゴをいくらか上げて、唇をギュッと噛みしめた表情が痛々しい。

どうか・・・もっと、虐めてください・・・
淫らなことを、お好きなだけしてください・・・
美智子の表情は、それを雄弁に物語っているように私には見えた。

もちろん、それは身勝手な解釈にすぎない。実際には、胸が引き裂かれてしまうような羞恥心を、必死になって堪え続けていただけかもしれない。大きな乳房を目の前でふるふる揺らしながら。

太腿をなでていた手を後ろへとずらす。
そこには、さらに豊な肉量をもった二つの丘があった。

「ううっ・・・」
私の太い指が尻の肉を鷲づかみにした瞬間に、美智子はくぐもった声を喉の奥からもらした。

弄る1_3

だが、美智子の身体は抵抗を示さなくなっている。
ジワジワと真綿で首を絞めるような急所を外した愛撫に、彼女の身体が感応している確信が、私にはあった。彼女は、さらに淫らな快感を求めはじめてしまっているに違いない。

ヤワヤワとみぃの尻肉を揉みこんでいく。
下着からこぼれ出した楕円の肉を、下から手で支えるようにして、円を描くように手を動かす。
丸く柔らかい肉だった。
しばらく、尻の柔らかさを確かめるように触っていたのだが、私は唐突に力をこめて、グイっと尻肉を左右に割った。

「ああっ!」
その瞬間に美智子の喉を震わせた声は、小さな音量とはいえ、明らに悲鳴だった。

優しくおだやかな愛撫の後で、いきなり尻の肉を割られた驚きと屈辱感。
いや、それよりも尻を割り開かれることで、女の急所に快感の信号が伝わってしまったのかもしれない。

弄る1_2

私のズボンを突き上げている怒張もまた、美智子の悲鳴に悦びを見出して、ビクンビクンと撥ね上がる。
尻肉を左右に裂いたと同時に、私の手によってしたたかに割られているであろう隠れた媚肉を、私は想った。

その場所に猛ったモノを突き入れて精を放つまでは、この凌辱はやめられない。
だが、その前に、たっぷりと愉しませてもらいたい部分があると私は思った。まだ焦ってはいけない。

そう、それは豊満すぎる乳房である。

(つづく)

※体験を基に描いていますが、一部フィクションが含まれています。
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濡れた唇が。
智さま。みぃさま

その濡れたような唇が男をソソル。。
蜜壺から滴り墜ちる蜜のような
淫乱な香りを漂わせながら。。

雄を秘所へと誘い込む。。

食虫植物に盗り込まれた蜘蛛は
足掻いても。暴れても。
益々。。その中へと溶け込んで逝く。

やがて。その雌の滋養となると
分かっていながら。
誘いのフェロモンには抗することが。

出来ないと分かりながら。
[ 2014/04/22 10:39 ] [ 編集 ]
こんばんは^^
Ken様

食虫植物というのは、色味だけでなく
女性を思わせるような妖しい形をしていますよね。
取り込まれたら我が身が滅ぶのを予め知りつつ、
それでも自ら飛び込んでしまう・・・

男が浅はかとは前にも書いた通りでございますが
己が生命を賭けてもいいと思う瞬間が
人生には一度や二度は訪れるものではないでしょうか。

これまで私は、華々しい恋をたくさんしてきました。
その度に、そう思ってきましたから・・・
実は命がけは、一度や二度じゃないw
余程に単純なのかもしれません^^;

後家蜘蛛が交尾の後でオスを食べるのは
有名な話ですが、最近読んだ本にホタルの話が。
ある種のホタルのメスは、別種のホタルの光を真似、
騙されて近づいた別種のオスを捕食するのだとか。

女性は怖い、みたいな話が結論だとマズイな^^;
クワバラクワバラw
[ 2014/04/22 17:52 ] [ 編集 ]
東風吹かば。
智さま

東風吹かば。ほんの浮気のつもりで
船出をしたが
風が変われば。命懸け。

と。云うことでしょうかね!
[ 2014/04/22 20:57 ] [ 編集 ]
こんばんは
智 様

こんばんは
動画も大変良いですがこちらの続きも気になっておりました。

眉を歪め、唇を噛みしめる、みぃ様の表情。
失礼ながら、自分と重ねてしまいました。
私も、ご主人様のご調教できっと同じような表情を幾度となくするでしょう。

そして、その後に続くお尻・・・。
とってもセクシーですね。^^
私、そんな事されたら悲鳴をあげてジタバタしてしまいます。
(^_^;)
[ 2014/04/22 22:45 ] [ 編集 ]
都々逸
Ken様

こんばんは^^

 色のいの字と命のいの字
 そこで色ごと命懸け

なんてのもありますね。
さしずめ私たちの関係は・・・

 浮き名立ちゃ
 それも困るが世間の人に
 知らせないのも惜しい仲

といったところかもw
[ 2014/04/23 04:12 ] [ 編集 ]
活字世代
なほこ様

こんばんは^^

ジェネレーションによって、
活字世代と動画世代に分かれるようですね。
活字で妄想を膨らませるのを好むか、
直接表現の動画じゃないと興奮しないのか。

言うまでもなく、私とみぃは活字世代。
なにしろ、子供のころのテレビは白黒でしたからw

おそらく、お若い方は画像や動画だけご覧になって
「妄想と欲望」の内容を読まれない方が大半かと^^;

ですから、なほこ様のような読者がいると、
連載を続ける糧になります。
本当にありがとうございます。
時にご自分の体験と重ね、妖しい気分になって
読んでいただけると、さらに幸いです。

ジタバタされると、余計したくなるんですw
[ 2014/04/23 04:14 ] [ 編集 ]
余白
書物は本を手に持ち、文字を目で追いながらページをめくる
それも楽しさの一つ

最近、やっとネット上の書物を楽しめるようになりました
文字の放つ振動を感じられるようになった。。。
20年以上かかっていますね

氾濫する情報に圧倒されていたのでしょう

私も動画より活字。。。
動画は刺激が強すぎる

氾濫している動画は少なくとも私を喜ばせやしなかった
それは、私が自分の性癖を自覚していなかったからかもしれませんが

「恥じらい」


主にエッチな内容を書くように言われて書けないのが
エッチな単語を知らない事に気が付いた40過ぎの春でございます

現実に主にしていただいた事が
薄っぺらくなってしまうのはこのような理由でお恥ずかしい・・・

エッチなといいましても
直接表現はいやらしさの一つもなく
美しくない。。。というのが私の感覚かな

いつも楽しみにしております
[ 2014/04/23 08:35 ] [ 編集 ]
官能表現
M見習いS様

こんばんは^^

読書家、蔵書家は現実的な問題が付きまといます。
膨大な本をどうするのか問題w

私には書物を蒐集する趣味こそないものの、
気づけば半世紀分の書物に埋もれ生活している現状。
すべてがデータ化できて、パソや記憶媒体に
記録できたらと、二十年来、夢見ています。

直接表現が、より官能的な場合もありますが
活字のエロに関してだけは婉曲的、比喩的なほうが
イメージに膨らみをもたらす効用があるみたいです。

股間、下腹部、割れ目、膣、蜜壷、膣口、女陰、
局部、陰部、恥部、秘部、ヴァギナ、カント、
プッシー、花陰、秘淵、下の口、花園、秘園、淫花、
秘肉、淫肉、美肉、媚肉、花肉、女性自身、恥丘、土手、
陰裂、淫裂、秘裂、ひだひだ、肉壁、膣壁、肉襞、
大陰唇、小陰唇、ラビア、花びら、肉唇、花唇、
女唇、秘唇、花扉、肉扉、クレバス、ビラビラ、花弁

女性器を表す単語を並べてみましたが、
慣用表現も比喩表現も似たようなものです。

・ほころびかけた女のイヤらしいところ
・太腿の合わせ目に息づく傷口
・桃色の肉がはぜた大人の部分
・飾り毛に丸く縁どられた濡れ果肉
・女の悦びが臭いとなって漂いだす場所

どう工夫して書くかが面白くもあり、
大変でもあり・・・でしょうか。

これからもよろしくご愛読くださいませ。
[ 2014/04/24 00:43 ] [ 編集 ]
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