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妄想と欲望のはざまで08

『密会3』

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カフェで落ち合った後の予定は何も決めていなかった。
その場で別れの言葉を告げ、それぞれが今まで通りの生活に戻っていくことも可能だ。
けれど、私にはそんなつもりは微塵も無くなっていた。

そう、みぃを見た瞬間から・・・

妄想と欲望のはざまで09

『密会4』

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ときめいていた。
今日初めて逢った人妻と、ホテルに向って歩いている。
いや、初めてとはいえ、長らく恋焦がれてきた女である。
私は隣を歩く彼女を、さりげなく盗み見る。

妄想と欲望のはざまで10

『密会5』

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「目をつぶってくれますか」
私の突然の言葉に、彼女は一瞬きょとんとして、どうしたら良いのか分からないというふうに視線を泳がせる。

妄想と欲望のはざまで11

『陥穽(かんせい)1』

陥穽01

「まだ贈り物があるんです。また目を閉じてもらえますか」
私は、みぃが全てに従うだろうことを確信して言った。

妄想と欲望のはざまで12

『陥穽(かんせい)2』

陥穽02

力まかせに、みぃの身体を引き寄せた。
私の胸と彼女の背中がぴったりと張りつく。

妄想と欲望のはざまで13

『陥穽(かんせい)3』

陥穽03

「少し気持ちを落ち着けてください」
私は穏やかな口調で言うと、みぃの肩に優しく指を食いこませた。
「知っていますよ。こうやって可愛がられることを、今まで何度も妄想してきたのでしょう?」

妄想と欲望のはざまで14

『陥穽(かんせい)4』

陥穽04

みぃの身体は私の腕の中ですっかり力を失って、しなだれかかっている。手を放してしまえば、その場に崩れてしまうのではないかと心配になるほどだ。
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