『邂逅3』私のメールに対して、みぃは返信で以下のように書き綴ってくれている。
私には妄想癖があり、さながら「昼顔」のカト
リーヌ・ドヌーヴのように「堕ちる」ことを望
んでおります。
SMのように完全に肉体も精神も支配されるこ
とを望んだり・・・夜道で犯されたり・・・
さらし者にされたいという感じです。
ただ・・・
それを私自身「いけないこと」として捉える発
想がないようなのです。
(みぃのメール抜粋)『昼顔』は、『ブルジョワジーの秘かな愉しみ』や『アンダルシアの犬』で知られる巨匠ルイス・ブニュエルの作品。
幼少期の性的体験が忘れられず、淫らな妄想を重ねる人妻が、昼顔という名の娼婦に堕ちてゆく悲劇を描いた、言ってみればエロ・ドラマである。
映画ファンである私に対して、古い映画のタイトルを持ち出すところが実に心憎い。
いや、それ以上に、彼女に秘められた願望を吐露され、私がいかに喜び、ほくそえんだことか。
ごく平凡に暮らす人妻でありながら、「SM」「レイプ」さらには「さらし者」という満たされることのないインモラルな妄想と欲望を抱いていたとは。
私と美智子の性的嗜好は、明らかな接点を持っていたのだ。
そう、それはまるでジグソーパズルのピースがピタリと嵌るように。
美智子は自らの性癖を、さらにメールで告白してくれている。
たしかに「さらし者になる」というのは、とて
も堪えられないほど恥ずかしいことなのでしょ
う。
けれど、それ以上に「自分をさらけ出したい」
という感情に支配されてしまうのです。
自分の奥底にしまわれた欲望を白日の下にさら
け出し、わたしの全てがほんとうのわたしにな
るように・・と。
(みぃのメールより抜粋)(つづく)
※体験を基に描いていますが、一部フィクションが含まれています。
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智 様
こんばんは^ ^
打ち明けるのはとても勇気がいったのではないでしょうか。
信頼関係がしっかりしているからこそお話できたのでしょうね。
ジグソーパズルがかっちりとはまるのはなかなか難しい事。
だからこそいま現在も智様とみぃ様のご関係が続いているのでしょうね。
素敵です。
なほこ