貸し出し決行日の5月某日まで、ちょうど2週間。
急募という形で、某サイトの掲示板に以下の書き込みをする。初めてではないので、まあ手慣れたものである。
東京(関東圏)単独男性募集(注:現在は募集していません)熟年の遠距離不倫カップルです。
彼女を緊縛してくださる男性を募集します。
彼女は羞恥系の責めに興奮するマゾです。
・5月某日 13時~17時
・東京(近県)のラブホテル(こちらで費用負担)
・謙虚で紳士的な40代以上のS男性(60代可)
・緊縛用の縄をご持参できる方
・事前打ち合わせを電話かskype等でできる方
・身分証(免許証、パスポート等)を提示できる方
私は立ち会わず、skypeで緊縛の様子を見ます。
プレイ中はskypeを通じ、やり取りできることが最低条件。
また映像の録画をされて構わない方を希望します。
(顔を隠したいなどのご要望は問題ありません)
着衣のままでの緊縛を彼女は希望しています。
本格的な緊縛は望みませんが、ある程度ご経験のある方。
緊縛後に、道具での責めをお願いするかもしれません。
ご応募いただいた方、全てにご連絡できない場合があります。予めご承知おきください。よろしくお願いします。
この募集記事を出していたのは正味4日間ほど。
期日まで余裕がなく、細かい条件を付けた割に、10名を超える応募があって、とりあえず一安心。
中には、募集をかける度に来る「輪姦させてください」メールが混じっていたり、いかにもテンプレートで誰にでも同じ自己PRを出しているふうのメールがあったりで、連絡を取るに値するのは5名ほど。
まず真っ先に応募してくれた男性と連絡を取り合い、電話で話をすることにした。
だが、これがもう箸にも棒にもかからぬ相手。
「謙虚で紳士的な40代以上のS男性」という条件のうち、S男性という条件にしか当てはまらないような老人?で、その話しぶりは知性のかけらさえ感じさせないものだった。
私の話を聞かず、自分が質問したいこと、女性にしたいことを話し続け、こちらが何か言うと「うひゃひゃひゃ、そらたまらんです」と品無く笑う。
S男性に最も必要な素養は、知性と品性だと私は思う。であるから、募集相手もそうであってもらわなくては困るのだ。
残り4名のうち、最も若かった男性からは、メールの返事が来ず。自然に、候補者は3人まで絞られる形となった。
10日ほど先に迫った貸し出し日。
とにかく期日内に、相手を1名選ばなくてはならない。
むろん、焦りは禁物である。大事な大事な彼女を貸し出す以上は、ひたすら慎重に相手を見極めなければならない。
ただヤリタイだけの男性、こちらの意向を無視して「俺が寝取ってやるよ」的な不遜な態度の輩は、そもそもダメである。
ここで一つ、書いておきたいのは、まるで品定め、あるいは値踏みをするように相手を選ぶことについて。
はっきり言って、募集をかける側が主役のお遊びであり、応募者はそこを履き違えていてはいけない。とりわけ、女性を貸し出す立場とすれば、品定めに慎重になって当然である。
50代1名と40代後半が2名。それぞれ、メールの内容はしっかりしており丁寧。大人ならそれくらいのメールは書けて当然といったレベルは軽くクリアしている。
そこでまず、3人全員に顔写真を送ってもらう。
容姿には特にこだわらないとみぃは言う。だが、見た目は重要だ。清潔感があり、顔に聡明さが表れていること。暗い感じのタイプはダメである。これは、あくまで私の考えではあるけれど。
とりあえず、送られてきた写真をみぃにも見せてみる。
彼女に相手を選ぶ権利はないが「この方だけは堪忍」と言えば、当然、それくらいの拒絶権は認める心づもりだ。
写真の印象で、みぃからはこれといって拒絶はなし。私が選ぶことに合意をしてくれる。全権委任である。
そこで早速、それぞれと電話で話すことにした。
ここが一番、重要なポイント。いくらメールが好印象でも、電話で話せば相手の人柄は丸わかりになる。
50代男性、渋くて低くていい声だ。美声といってもいい。「いいお声ですねw」と私がうっとりしてしまうほどw
こちらの話をしっかり聞いてくれた上で、自分の経験値やどのようなプレイが良いかなど具体的に話が進む。
喋りに知的な印象があり申し分ない。ただし、本格的なSM嗜好の方で、いくらかプレイ内容はハード目。久しぶりの貸し出しだけに、ソフトな内容を考えていた私には悩ましい選択となる。
40代の一人目。この方は写真より先に電話で話したのだが、いかにも話慣れている印象。落ち着いた喋り方で悪くはない。こちらの意向に添って全てを対応してくれるという口ぶりからも、表現は悪いが「使えそう」な雰囲気はある。
ただし、声のトーンが暗く、少し気がかり。
もう一人の40代男性。電話で話すまでに時間を要したことから、相手の手際に?が残る。けれど、実際に話をしてみると実に気さくな印象。人柄は爽やか。悪く言えば軽いとも言えるのだが、話はしっかり噛み合う。麻縄にするか綿ロープにするかなど具体的な打ち合わせもできた。
実は最後に話した40代男性が、メール内容も最も長文でしっかりしたものだった。こちらが掲げた条件に対して、全てに丁寧に答えてくれ、自身のプロフィールも痒い所まで手が届いている。彼と電話で話した直後、私は即決する。
そこで他の二人には、お断りのメールを送る。
とはいえ、二人ともに悪い印象がなく、先々にお願いする機会があるかもしれない。特に50代男性には、是非ともという気持ちさえあり、今後のお付き合いもお願いする体でメールをした。
あとは、決定した男性と、ひたすら密にメールで連絡を取り合う。当日の段取り、禁止事項など、打ち合わせる内容は五万と山積している。
募集をかけた二週間で、私がメールした数はトータルで50通あまり。決定したお相手男性とは、かなりの長文メールを含め35通ものやり取りをして、綿密に打ち合わせる。
一方、みぃには、相手が決まった旨だけを伝える。
どのような貸し出し内容になるか、具体的には何も教えない。それすら、私が全て決めて良いという合意の元で始まった貸し出しである。
当日までにみぃが準備すること、当日のホテル入室までの流れ等を打ち合わせ。みぃは完全に舞い上がり、とたんに落ち着きがなくなった。
と、同時に完全に発情する有様。私に気づかれまいとしているようだったが、心も身体も自然と高ぶってしまうらしい。
そして・・・いよいよ、決行日を待つだけとなった。
『THE 貸し出し PART1(画像)』に続く
- 関連記事
-
殺人的暑さですね…(^^;;
これだけ智さまが厳選されているなら
みぃさま、智さまが選んだ相手なら…と安心なんでしょうね。
私も…ご主人さまが、貸し出しでは無いですが
ご主人様以外の方との痴漢プレーを望まれていて…
今直ぐでは無いにしろ、不安でいっぱいです。