「私・・・お口でするの好きなんです」
と、ぽつりとつぶやくだけ。
それが私の秘策である。
案の定、みぃは「それは無理です」と拒絶した。
当たり前な反応だ。無理だからこそ威力があるのだ。
「もう少し先があるので聞いてください」と私。
ほんの数分でいいから、上司と二人だけで話せる機会が必要だ。
お酒の勢いを借りている風を装うことも大切。シラフで言っていたら、どん引きされる。ただし、後のことを考えて本当に酔いすぎてはいけない。
「口でするのが好き」に対して「え!?」とか「へえ」とかリアクションを取ってくれたらそれで成功。
相手が驚いたり、話に食いついてくれればしめたもの。
というか、必ず食いつくはずだ。酒宴での、たわいない猥談として興味を示してくれるだけでいい。
「課長・・・お口でさせてください」
ここは、きっぱりと言わねばならない。
もちろん、お酒の力を借りて、死ぬ気で恥ずかしいことを言いました。さらに言ってしまった!という後悔の念を、表情に滲ませなくてはならない。
かなり難易度の高い要求に思われるかもしれないが、みぃなら、なんの演技も要らないはずだ。
まあ、これだけ言っても笑い飛ばされる可能性はある。
そこで怯まず、一気にたたみかけなくてはならない。
強調すべきポイントがいくつかある。メモのご用意を!w
・誰にも口外しないこと
(男性心理=職場で噂になるのは困る、家庭崩壊も困る)
・フェラチオだけでいいこと
(男性心理=飲んでいて勃つかどうか自信がない)
・一度きりでいいこと
(男性心理=後々まで、付きまとわれても困る)
以前からずっと気になっていました、と相手にさりげなく好意を伝え、職場が離れ離れになる前に最後の想い出が欲しいとかなんとか、流れ次第で言えたら万全。
それともう一つ・・・
場所は飲み屋のトイレだろうと、散会後に、人気のない路上でも厭わない。といったことも伝えられたら、漢気(おとこぎ)のある上司は「ノー!」と言わないはず。
「どうです? 言えますか?」
私は、秘策のバカバカしさに我ながら苦笑しつつも、半ば本気でみぃに問いかける。
「はい、がんばってみます」
健気なみぃは、秘策を真剣に受け止めてしまったようだ。
やれやれ、可愛らしいことw
先にネタばらしをして興を殺いでしまうかもしれないが、実は、みぃが「おフェラさせてください」と言う機会は訪れなかったらしい。そりゃそうだ。
ところが・・・
私にとっても彼女にとっても、思いがけないことが、飲み会で起こる。
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メイド服でご奉仕でしょうか?
もぇ~。。って感じですかね!
秘技。。参考になります。??