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想い出アルバム 照柿01

照柿001

ふたりが交際を始めたころ。
私が初めて見せてもらった彼女の写真は、学生時代に撮影されたものだった。
「写真嫌いなので、あまり写真がないんです」と彼女。
「どうして嫌いなの?」
「撮るのは好きだけど撮られるのは嫌いなんです。自分に自信がないから」
みぃはそう言っていたっけ。
そうだからして当初、彼女に彼女自身の写真を撮影してもらうのは至難のワザだった。


照柿002

私たちは遠距離恋愛。しかも不倫の関係にある。
頻繁に逢って、堂々と二人で記念撮影をするような間柄ではない。けれど、彼女の姿は視たい。できることなら、彼女の淫靡な姿を、熟れきった肢体を、画像で視たいと私は切に思っていた。

「私のためにセルフで撮影して見せてくれないかな」
なだめすかすようにして私が説得をすると、みぃは渋々ながら撮影してくれるようになった。
といっても、かなり抵抗があるようで、始めのころは表情やポーズも堅く、肌の露出も控え目だったように思う。


照柿003

当時は、素人が撮影し投稿した卑猥な写真を掲載する雑誌がたくさん残っていた。
それが徐々にネットに波及し、逆にネットでの投稿が主流となりはじめた時代である。

そもそも、私の欲望には歪んだものがある。彼女を独占するのでなく、他の男性に貸し出してみたい。そんな変態な私にとって、ネットの投稿サイトは、ある意味、おあつらえ向きな媒体であった。


照柿004

貸し出しは、そう容易なことではない。
けれど、彼女の裸体をネットに晒すというのは、貸し出しの「代替行為」のようなもの。
つまり、彼女を他の人と共有している感覚を、手軽に味わえるというわけだ。

他の男性に抱かれる姿を、私に視て欲しいという願望が彼女にもあったからこそ、私たちは意気投合した。
であるから、写真の投稿を彼女は肯定的にとらえてくれるだろう・・・そう私は考えたが、さにあらず。
自信がないといって、撮影すら渋々している彼女が、写真をネット公開するなど、もってのほか、というわけである。


照柿005

けれど、私は躍起になって説得を試みる。
素人投稿サイトでの画像投稿が、二人の関係を深化させてくれるだろう。それは紛うことなき私の本心だった。
また、自信がないという彼女に、自信を付けさせるためにも、画像投稿が有益なのは間違いなかった。

私の熱意にほだされる形で、彼女は投稿を承諾してくれた。
ほどなくして、彼女の画像が、ネット上でお披露目される。
悪意ある反響に戦々恐々となる彼女。それとは対照的に、ワクワク感に支配され、下卑た言い方をすれば「俺の女を見てくれ!」的に盛り上がる変態な私。


照柿006

投稿先は、当時、最も有名で繁栄を極めていた素人投稿サイトのひとつであった。投稿数は膨大で、画像が更新される速度、頻度もめまぐるしい。
ネガティヴな反響を気にするどころか、一切の反響がないままスルーされる可能性すらある。

しかし、彼女の心配は全くの杞憂に終わる。
日に日に、投稿した画像に寄せられる称賛のコメントが膨れ上がっていく。私にしてみれば、してやったりである。
私の貸し出し願望が満たされると同時に、彼女が自信を持ち、今まで以上にセルフ撮影に身を入れてくれたなら言うことはないからだ。

関連記事
[ 2015/02/16 21:00 ] 想い出アルバム(画像) | CM(5) | TB(-)
激しい愛
智 様

こんにちは
“想い出シリーズ”
私はこのシリーズが大好きです。

智様が綴るエントリーはみぃ様への愛で溢れています。
そしてお二人がどのように、どれだけ 愛 を深めていったのかが見えるからです。

激しく愛し合い、でも普通ではない愛し方。
それだけに深い愛に包まれて、蕾だったみぃ様は智様の愛のシャワーで花を咲かせていくのでしょう。

[ 2015/02/18 14:17 ] [ 編集 ]
自信のなさ
智 様

何度も申し訳ありません。
自信のなさは私も同じ、みぃ様の気持ちには共感ばかりです。

ブログを書いて、画像を載せエントリーをあげて、批判がくるのではないかとビクビクします。
私の醜いカラダに嫌悪を抱く人はきっといるはず。
だけど、真逆のコメントを頂けると嬉しくなり自信が少し持てます。
いつもありがとうございます。
[ 2015/02/18 14:48 ] [ 編集 ]
濡れた蕾
なほこ様

こんばんは^^

「想い出アルバム」をお気に召していただけて、本当にありがとうございます。こうした過去の画像は、私たちの歴史、まさに「想い出」そのものなんです。
それだけに、私たちにとっては非常に意義が深く、感慨もひとしおです。

私たち二人の関係は「悪い遊び人(私)に捕まった清楚な若奥様(みぃ)」といったふうに見えなくもないかもw
確かに出逢った頃のみぃは、妄想で頭を膨らましてはいても、まだ肉体は開花していない蕾だったかもしれません。

けれど、その蕾は、ハチが花弁にそっと触れるだけで一気に花開き、花蜜を溢れさせました。私がシャワーを浴びせると、全てをキレイに舐め取るくらい淫靡に。

私たちは、画像を公開して長いので、様々な経験をしております。心無い誹謗中傷を書かれたことも、一度や二度ではありません。
画像を見て「好みに合わない」ならスルーしてくれたら良いのにね。それを言って相手を傷つけずにはいられない子供っぽい人もいるから困りものです。

何かあっても、容易にくじけないでくださいね。
私やみぃをはじめ、なほこ様のブログ、画像や文章を心から楽しみにしている人はたくさんおりますから。
[ 2015/02/18 23:39 ] [ 編集 ]
セピア色に。
智さま

なんとも悩ましい写真です。
写真からセピア色のお二人が映り込んで
いるのがいいですね。

私と凜と。最近はちょっと悶着があり。。
凜は罰として下の毛を。剃り込みさせましたが
春が遠く。。と云う感じなのかもと。

では。
[ 2015/02/19 11:44 ] [ 編集 ]
生活の実感と現実逃避
Ken様

こんばんは。
コメントありがとうございます。

こうして昔の画像を見ていると、どうしようもないほどの懐旧にとらわれ、しみじみしてしまいます。随分と長く付き合ってきたものだと。

相手の存在を心の支えにしたり、時には現実からの避難所のように考えたり。
その反面、それぞれに生活があり、生きている実感もまたそれぞれ。常に苦楽を共に分かち合っているわけではないので、気持ちに齟齬が生まれてしまうこともままあります。長い付き合いなら、なおのことでしょうか。

凛様とのご事情はお察し申し上げられませんが、以前にも増して、お二人が仲睦まじくなられるよう、老婆心ながらお祈りしております。
[ 2015/02/20 01:29 ] [ 編集 ]
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