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想い出アルバム 短編読み物「夜桜6」

夜桜20

短編読み物「夜桜6」

 芹尾と目を合わせぬよう、美咲は息を殺してうつむいた。
 視線を下げていると、己が乳房が麻縄で歪められていくさまを、否が応でも見つづけなくてはならない。

 初めての時と同じく、胸の谷間に沿って縄が往復する。
 胸の突起が布で擦れ、襦袢に形が浮きだしてしまうのではないかと、それだけが気がかりだ。狂おしい時が流れていく。
[ 2015/04/07 21:00 ] 想い出アルバム(画像) | CM(4) | TB(-)

想い出アルバム 短編読み物「夜桜7」

夜桜22

短編読み物「夜桜7」

「鏡まで歩きましょう」
 愛犬の散歩に出かけるような軽い調子で芹尾が言った。
 美咲は、股縄を引かれるまま足を踏みだす。とたんに縄が陰裂に食いこみ、蕾が擦りあげられる。

「くぅっ……」
 たまらず漏れたのは、痛みに耐える声だった。
 ホテルの部屋は快適な温度が保たれている。なのに全身がしっとり濡れていた。涼しい顔をした芹尾に比べ、自分だけ汗ばんでいるのが恥ずかしかった。
[ 2015/04/17 21:00 ] 想い出アルバム(画像) | CM(0) | TB(-)
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